テレビ持ってないので
なんとなくスポーツ中継が流れてる
なんて暮らしはしてないのですが
正月に、妻と自分のそれぞれの実家で
箱根駅伝の往路・復路を
なんとなく見てきました。
(TVerより拝借)
駅伝の技術的なことは
全然分かりませんが
気になるのは
かなりの選手が
「ファイテン パワーテープ」を
貼っていること。
僕も昔
肩こりがひどい時代に
一度試したことがありますが
疑い深い性格もあってか
何の効果も感じられませんでした。
それもそのはず。
この商品は
何かに効くということを
一切うたっていない
公式にうたっている言葉は
ピンポイントにパワーを集中したい方に
違和感にアプローチ
動作をサポート
最近でこそ、医療的効果の
実験なんかもやっていて
そんなことを書いたりもしていますが
明確に何かに効果を発揮する
医療品とか医療機器ということでは
ないわけですね。
(同社の別の商品は
医療機器として認可されている
ものもあります)
僕なんかは
メカニズムが理解できないと
どうにも…?
なタイプだったのですが
歳をとってきたからか
仕組みなんかわかんなくても
効く(と自分が感じる)なら
それでいいかあ…
という気にもなってきました。
偽薬を投与しても
なんらかの臨床的効果が見られる
プラセボ効果
というものがあります。
これ自体は結構検証されているので
効果があるものだと
言っていいんでしょう。
要するに
気のせい
言い換えれば
信じるものは救われる
僕だって多分
クッソ安い酒を
高級酒の瓶に入れて出されたら
やっぱ高い酒は美味いわ〜
と思い込む、気がします。
(酔っててわからないのかも)
住宅業界に時々見られる
薬機法に引っかかりそうな表現
壁紙に抗菌効果があって風邪を予防するとか
アトピー性皮膚炎が治るとか
そういう「効果」をうたうと
実はアウトです。
オカルト建材によくあるかもね…
じゃあどうするかというと
風邪の予防が期待できる
みたいに、モゴモゴした表現にする
あるいは
ファイテンに学んで
風邪予防をサポート
とか
アトピーにアプローチ
とか…?
もちろん建材にしても断熱にしても
いろんなエビデンスがあるのは
わかってますから
それらの特徴をうたっても
いいんですが
それらがトータルで組み合わさって
唯一無二の住宅になったときに
本当にその効果が出るのかというと
うーん…
住宅を引っ越したら
健康になるケースは
おそらく多々あるだろうけど
特定の建材の〇〇効果
というだけでなくて
環境そのものが変わって
心身ともに変化が出ている
そんな風に考える方が
自然じゃないかな〜
という
ずいぶん非科学的な話に
見えるかもしれないけど
人の心の動きだって
心理学とか脳科学といった
科学の範疇なんだから
そっちの方も重視して
よいのでは
なんて考えた駅伝の往復路でした。