「性能とデザインの両立」という言葉にイチャモンをつける

デザインというのは、見た目のことを指すのではないのだ、という、いつもの話。


いい加減、「性能とデザインの両立」とか言うの、やめにしないかな〜。

なぜなら、性能はデザインの一環だからです。

と、いきなりオチから書いちゃったけど…
以前もこの手の話は書いているので、繰り返しです。


先日、パソコンの使い方も変わるよな、中古でいいよなと、買ってみました。

目利き自慢したら

中古の目利きと直す技術
新品は高いから中古を買って手を入れて…って、今回はパソコンの話だけど、中古は目利きがちゃんとしてないと、危ないよね〜。

実は失敗だったとか

中古の目利きをしくじったことをブログ用に正当化してみる
中古パソコンをお得に買ったぜ、と粋がっていたのが実は落とし穴。batteryreportの数字が良くたって、こんなこともあるんだなあ。転んでもタダでは起きずにブログネタにしてみます。

上の記事で書いてたのは2020年のパナソニックレッツノート。
たぶん大学向けモデルの中古品で、近年、中古市場に大量に溢れています。

処理速度はそこそこあって、動画編集とかゲームとかでなければ、十分使えるレベル。
JW-CADとか、WordとかExcelとか、そういうのもサクサクです(WordとかExcelとかは、持ってないので多分、だけど)

しかし…上のブログでも書いたんだけど、見た目がヤボい。
いや、サラリーマンのコスプレとかするなら一番似合うパソコンだし、まあ、質実剛健でいいとは言えます。

ただ、やっぱりなあ…

購入動機は

・もうそんなに処理性能の高いパソコンはいらないんじゃない?
・Windowsの実機でまともに使えるのがないからWindowsもほしいな
・ちょっとお出かけのときにもっていける軽いものがいい

というあたりだったので、この辺の要素は全部満たしています。

しかし、使っていて気持ちがいいかというか、というのは、仕事の道具にはとても大切です。

なので、結局、さらにふるいものを引っ張り出してきた。

2016年モデルのMacBook 12インチ。

比べるとこんな感じ。

ポート数が極端に違う。

これは設計思想の違いでもあり、性能でもありますね。

裏面の無秩序さよ…
これも設計思想かなあ…住宅で言えば、家の裏に給湯器とか室外機とかが遠慮なく置いてあるのに近いかも。

どっちが便利かというと、パナソニックのほうが便利です。
処理速度も数倍早いし、いろんなものがつながる。
こう見えて重量も実はパナソニックのほうが軽い。

でもMacBookのほうが気分があがる。


これ、「性能とデザイン」みたいな話、なのかなあ?

薄いのは性能か、デザインか?
ポートが多いのはデザインを犠牲にして性能を付与している?
薄い分、処理速度を犠牲にしているから性能よりデザインを優先している?

たぶん、どれも、そういう風にきれいには分けられません。

薄いのは、持ち運びやすいという性能であり、佇まいというデザインでもある。
ポートが多いのは、つながるという性能であり、何をつなぐ想定かを決めた設計でもある。
分けようとした時点で、どこかに無理が出る。

性能は、誰がデザインしたのか?

パナソニックの背面のポートの多さも、MacBookのポートを削って薄く軽くに振り切ったのも、どっちも考えた末の割り切りなんだよな〜。
何を捨てて、何を残したか。その選び方が、デザインです。

住宅の世界では、「性能とデザインの両立」が、いまだに売り文句になっています。
これがどうにもアホくさい。

両立、という言葉は、放っておくと両立しないものに使う言葉です。

つまり、性能を上げるとダサくなる、おしゃれにすると寒くなる、という前提が、この言葉の中にすでに入っている。
その前提のまま「両立しました」と胸を張られても、できて当たり前のことを自慢しているだけに聞こえてしまう。

窓をどこに配するかは、断熱の話であり、眺めの話であり、暮らし方の話でもある。
どっちの担当ですか、と聞かれても困る。

だから何度でも言う。
「性能とデザインの両立」とかアホなこと言うな、と。

デザインというのは、見た目のことだけを意味するのでは無いのです。


…と書いているうちに、だんだんMacBookの言い訳に聞こえてきた。
けど、こっちの「性能とデザイン」は、何とかなりそうなんだよな〜。
これは全然違うテーマなので、また今度。