住まいの温湿度は重要視されているけれど
快適さに大きく関わる
空気質と臭いはあんまり重視されていません。
シングルボードコンピュータ・ラズベリーパイと
臭気センサーを組み合わせて
「家の臭さ」の警告をする
そんな仕組みを作ってみました。
以前に買ったラズベリーパイ。
1枚の小さな基盤で完結する
シングルボードコンピュータです。
こいつにはGPIOという
拡張ピンがあって
そこでさまざまな情報を
入出力できます。
とはいえ温湿度ロガーは
一般的でニーズもなかろう。
そうだ、臭気センサーで
家の臭いの記録をしてみよう。
本格的な「においセンサー」は
かなり値段が高いです。
ラズベリーパイZeroと
臭気センサーは両方足しても
1万円にも満たないので
複数箇所の計測なんかにも
気軽に投入できるのでは
(もちろん精度の違いはあるでしょうけど)
というのは建前で
本音はただの好奇心です。
僕が買ったラズベリーパイZero2Wは
GPIOのピンがないやつだったので
半田づけからスタート。
半田付け、何十年ぶりだろう。
老眼でつらい…
汚いけどなんとかできた。
最初から半田付けされたやつも
売っているようなので
次からはそっちを買おう。
臭気センサーは
部品を組み合わせて作ることも
できますが
そこまでしたくないので
完成品を買いました。
これを、さっき半田付けしたピンに
ドッキングさせると
出来上がり!
この基盤は臭気
(アンモニア、水素、アルコール、一酸化炭素
メタンなどの揮発性気体
タバコ、木材燃焼などで発生した煙)
を検知して電圧変動で教えてくれます。
ただ、くっつけて起動しただけでは
何も起きませんので
センサーを使ってデータを記録する
プログラムを書きました。
データはGoogleスプレッドシートに
書き込むようにしました。
今日いっぱいぐらいは
動かしておきますので
データが追加されていくはずです。
当初5秒間隔、現在は5分間隔で計測
写真を撮ったりで止めているので
欠測が少しあります。
僕の部屋の臭さがどう変動するかが
世の中に公開されてしまうのです!
(誰得?)
時々数値が大きくなっているのは
LINE通知用に臭いものを近づけたりしるだけで
実際はそんなに変動していません。
(でも人がいない時間帯は臭みが少ないな…)
せっかくだから
臭くなったらLINEに通知が届き
臭みがおさまったらまた通知
そんな風にしてみました。
自分で作る、というか
オーダーメイドなら
計測間隔も自由になるし
LINEではなくeメールに送ってもいいし
ないものはつくればよい
というものづくりの
面白さがあるなー
住宅で使える可能性を考えてみると
臭気が溜まった際の換気。
換気扇を自動的に動かしたり
止めたりということもできますが
あんまり自動化すると
人は能力が衰えていくので
換気してね! という通知を
LINEに送る、ぐらいでも十分で
あとは人間がやればいいんじゃないかな。
基礎断熱の床下の環境というのは
想像よりもずっと悪いことが多いので
床下に置いて臭さを確認してみるとか。
離れて暮らす高齢の親の実家が
臭くなっていたらちょっとやばいかもとか。
どれもあってもなくても
いいものかもしれませんが
臭気に限らず
温度や湿度、明るさなどのセンサーと
組み合わせることで
いろんなことができるので
こんなことできないかな?
なんてアイデアがあれば
ぜひ教えてください。