自分ではうまく伝えたつもりでも
相手には全然伝わらない
そんなことありませんか?
自分がわかっていることは
相手もわかっているとは限らない
ある音声メディアから
そんなことを教わりました。
くだんの音声メディアは
『見えないわたしの、聞けば見えてくるラジオ』
ある朝、目覚めたら突然
目が見えなくなっていたという
石井健介さんのポッドキャストです。
突然目が見えなくなるという
ショッキングな事実を乗り越えて
「ブラインドコミュニケーター」
として活躍しています。
そんな石井さんに
ゲストが「見せびらかしたいモノ」を
持ち込んで「見える」ように説明する
そんな番組です。
障がい者いじめのような
バラエティーだと誤解する人も
いるかもしれませんが
そういう要素は全くなく
相手に言葉を尽くして伝える
ということがどんなことかを
どストレートに追う番組です。
僕の身近には目が全く見えない人や
それに近い人がおりません。
全盲の人は日本ではおよそ
1118人にひとりということで
少し顔が広ければ出会いそうなものですが
知らず知らずのうちに
別のコミュニティに
なってしまっているのかもしれません。
ある日突然見えなくなるということも
あるんだったら誰にでも
他人事ではないですね。
さて、このポッドキャストは
単に面白い、という話ではなく
ある感覚が欠けている人に
どう伝えるか、という点で
めちゃくちゃ
コミュニケーション技術の
参考になるのです。
番組は目が見えない人に
言葉で説明する、というものですが
何かの感覚に欠けている人に
その感覚以外を使って伝える
というのは実は日常的に
必要な気がしています。
いわゆる健常者との
お付き合いの中でも
全然話が通じないことって
ありますよね?
僕の話はめんどくさいと
言われることが多いのですが
(わざとですが)
相手がどんなことを欲しているか
どのぐらいの理解力か
そのぐらいの調節は
しているつもりでした。
とはいえ、相手がどう
受け取っているかなんて
わかりませんよね。
うなずきながら
聞いていると思ったら
全く頭に入っていない人とか
メールを送っても
最初の一文だけ読んで
おかしな反応をする人とか
世の中にはそんな人も
たくさんいます。
「行間を読め」なんて
言っても、書いてない行間は
読めない人には絶対に読めません。
決まったメンバーで仕事をしていると
ある程度の共通言語が出来てきますが
それは外の人には通じないこともある
僕も肝に銘じておきますが
あらゆる人がそんなことを理解して
相手にわかってもらうということを
もっと真剣に考えた方がいいな〜
そんなことに気づかせてくれる
いい番組でした。
ぜひ聞いてみてね。