パルテノン神殿とペペロンチーノ

パルテノン神殿とアーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノはその極限までのシンプルさ故に美しく、美味い?


先日紹介したオーディオブック
Amazon Audibleで
『一旦、退社。50歳からの独立日記』
を聴きました。

堀井 美香 (著, ナレーション)

元TBSアナウンサー
堀井美香さんの著書で
朗読もご本人によるもの。

アナウンサーの話も
50歳で独立も
工務店のオヤジに何の関係があるんだ!?
と思うなかれ。

「ペペロンチーノの黄金比」
というくだりがあります。

堀井さんがこだわっているのは
アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ

アーリオはニンニク
オーリオは油
(エは接続詞)
ペペロンチーノは唐辛子

あとは塩と水、パスタだけ。

他のものは一切入れない。

↑僕もそれで作ってみた。

何かを混ぜて
美味しく仕上げるテクニックも
ネットには溢れている

けれど、何らかの材料を追加して
ホンモノを名乗るのは
邪道のような気がしていて

その結果、ペペロンチーノの味が
なかなか決まらずにいる、と。

そのことを、料理好きで
かつ建築士免許を持つ
夫さんに相談すると

シンプルな構造には深みがあるのだ

と教えてくれたそうです。
そして

ペペロンチーノはまるでパルテノン神殿だな。
と笑った

建築を極限まで還元すると
屋根と柱になり
それを太古に具現化したのが
パルテノン神殿だそうです。

肉だ、魚だと美味しいものを加えるのは
建築に装飾を加えるようなもの、だとか…?

パルテノン神殿には行ったことありませんが

このプロポーションとディテールに
何かを加えて
より美しくするのは難しい…

昨日、ブロッコリーの話で
どこでどう尖るか
みたいなことを書きました。

指定野菜のような
ベーシックなものを磨き上げるのも
あり、と。

↓たまたま手元にあった
ブロッコリーのペペロンチーノ写真。

これは僕の友人の中川くんのお店
「22 (VENTI DUE)」の料理です。

PIZZERIA 22 - Google 検索

このお店のピザは開店時からずっと
マルゲリータ、マリナーラ、ビアンカの
三種類のみ。

それでもずっと大人気店です。

基本的なことがおろそかで
装飾で何とかしようとしても
それはホンモノではない…

ホンモノを作ってますよ、と
胸を張れるように
基本的な部分をしっかりやりたいですね。