社長もたまには他人のルールに縛られてみようぜ

設備で言えば、会社や家のほうがいい。なのにカネを払ってコワーキングスペースに行く。誰より早く来て誰より遅く帰る社長にも、たまにはこういうことを勧めたい。


度々このブログにも書いている通り、僕の職場は自宅です。
子どもたちが巣立った後の、旧・子ども部屋を占拠しています。

ここにはそれなりの性能のパソコンもあるし、デカいディスプレイもあるし、休憩用のインフィニティチェアもあるし、なんならギターとかも置いてあります。居心地、いいです(エアコンはないけどね)。

ただ、通勤0分、従業員0人、って、楽チンな反面、これでいいのかな、と思うことが、時々あります。

毎日、決まったところに行って、決まったメンバーに会う人からしたら、贅沢な悩みかもしれないけど。


というわけで、時々、いわゆる「コワーキングスペース」とか言われるようなところに行っています。

Any – エニィ
静岡県浜松市にある、JR浜松駅から徒歩3分のコミュニティスペースです。地元の企業や創業者と交流をもてるのが特徴で、紹介も行っています。コワーキングスペースやセミナー、レンタルスペース(貸会議室)としてもご利用いただけます。

デスクがあって、デカいモニターも借りられたり、電源も取れてフリードリンクで。
なんてのは、全部、自宅でも出来るわけなんですが(しかも、より良いクオリティで)

わざわざカネを払って移動して、こういうところに来てしまう時があります。

カップだけいい感じ…中は水です。

結局、アニメとか見ちゃったりして、捗らないような…

でも、カネを払うと、元を取りたい、みたいな気持ちになりますよね。
元ってのが何かはともかく、カネを払って時間も使ってんだから、何かを得たい、得なくては、という気分。

そういう心境になるために、わざわざ出かけています。

こういうシチュエーション、フリーランスならわかってくれる人が多い、と思いますけど、工務店の社長、となると、どうだろう?

そんな時間がない、ということもあるだろうけど、もっと気になるのは、自分のパフォーマンスを最大化するという意識が弱い、ってことでしょうか。

スタッフの誰よりも早く出社して、誰よりも遅く帰り、週末も出勤し…というのが、多くの工務店の社長像です。
色々心配事もあるし、やらなきゃいけないこともあるし、そういう状況になるのは、分からんではありません。

でも、それが当たり前になって、ずーっと続いて、ってのは、ちょっと、しんどいですよね。


社長が休めない会社って、社長がいないと回らない会社なんですよね。
(まあ、小さい工務店で、社長がいなくて回るところなんて知らないけど)

でも、これって、けっこう危ない状態でもあります。
社長が倒れたら止まる会社だし、社長が思いつく以上のことは起きない会社でもあるので。


僕が月に何回か、わざわざカネを払ってコワーキングスペースに行くのは、たぶん、仕事をする場所を変えると、考えることも変わるからです。

自宅のいつもの席に座ると、いつもの順番で、いつものタスクから手をつけてしまう。悪いことじゃないけど、それだけだと、新しいことは何も出てきません。

工務店の社長も、同じかもしれません。

毎朝、同じ時間に事務所に行って、同じ顔ぶれと会って、同じ現場を回る。その日をこなすには最適化されてるけど、来年のことを考えるには、たぶん向いてない環境です。


だから、週に数時間ぐらいでいいので、事務所でも自宅でもないところで仕事をしてみてほしい。
できれば、時間制限のあるところ。

そこでやるのは、目の前の見積でも図面でもなくて、「今のうちは、どこに向かってるんだっけ」みたいな、締切のない考えごと。

締切がないことは、いつまでもやらないままになります。だから、場所と時間のほうを先に押さえてしまう。
カネを払って出かけるのは、その締切を、自分で作るための手段なんだと思います。


通勤0分、従業員0人の僕が言うのも何なんですが。

社長のパフォーマンスが、いちばん会社の業績に効きます。誰より早く来て誰より遅く帰ることじゃなくて、いい状態でいい判断ができること。

そのために時間とカネを使ってもいいんじゃないかな〜。

同業者とか異業種とかの交流会に行くのもいいけど、制限付き時間で一人になる、ってのも、効くと思いますよ。

会社の早朝や深夜、自宅とは違う、他人のルールで縛られている場所で何かをする、ってのは、経営者には、実はあまりない時間かもしれない。たまにはいいですよ。