撤退じゃなくて、成長加速なんだって

大和ハウスの撤退報道の続き。「展開エリアの最適化」「経営資源の重点配置」。上手いこと言うよなあ、と思いながら読みました。


前回の記事を書いた後、大和ハウスから公式リリースが出ました。

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タイトルを見て、あれ?

「国内住宅事業の成長加速に向けた事業体制の再編・強化について」

「撤退」じゃなくて、「展開エリアの最適化」「経営資源の重点配置」。

上手いこと言うよな〜。
整理解雇をリストラクチャリングと言い換えた日本人のDNAを感じる。

…いや、本当にそういう話なのか?


じゃあ、市場はこれをどう見たのか。
株価を見ても、大した動きはしていなくて、つまり、市場はほとんど反応していない、ということです。

大和ハウスほどの規模の会社なら、この程度の値動きは日常の範囲内。
前にも書いたように、国内の新築注文住宅はセグメントとしては微々たるものなので、「大した事件じゃない」というのが、投資家側の判定だったと思います。


一方で、その後会った業界の人や、ネット上の知人なんかの間でも、この話題はよく出ました。
「23道県から撤退」というインパクトのある見出しは、業界内ではけっこう話題になっていたと思います。
株価はほぼ無風なのに、業界の話題としては小さくない。

うーん、なんだかなあ。

メンテナンスどうなんのかな〜という疑問を持っていましたが、このリリースの後半は、ストック事業の話でした。

要するに、新築は都市部の金持ち相手に絞って、ストック事業で頑張ります(全体の割合はともかくとして)、ってことなんでしょう。
けど、大規模リフォーム、増築や減築が本当にできるのか、といえば疑問も残りますし、どうなっていくのかな。


この選択自体は、僕は否定はできません。というより、合理的だなとは思います。
(いっそ新築注文をやめる、と言った方がインパクトは多かったんだろうし、いずれそうなるかな、という気もしますが)

地域工務店に照らしてみたら、エリアを絞る、ということは多少はできるかもしれないけど、それは比較的人口規模が大きいところに限られます。
他のエリア(海外とか)に進出、なんてのも、小規模かつ施工がメインの会社には難しい。

そうすると、やっぱり、不動産かストックビジネスか?
でも、こんなリニアな結論、誰だって出せるし、まあ、レッドオーシャンだよな〜。

幸いにして、在来木造の多くは、良くも悪くも自由自在です。
既存改修は、目利きとか職人の技とかが、結構大きなウェイトになります。
なるはずですが、そうでもないビジネスも横行しています。

地域の工務店がやれることって、この「目利き」や「技」を、お客さんに価値として伝えることに尽きるんだろうなあ。

中には目利きも技も弱い工務店もありますが…そういうとこは…広告宣伝では補えませんよ…と言いたいところだけど、そうでもないんだよなあ…
雰囲気が目利きや技に勝ってしまう。ここが一番、頭の痛いところです。ってえと、目利きや技を、雰囲気で伝えなきゃダメなのか。
なんていうふうに、頭ん中の「再編・強化」を考えてます。