流れるものは流して、残るものは残す

動画は流れて「発見」され、フライヤーは手元に残って「記憶」される。役割が違うから、どちらが大事かじゃなくて、使うタイミングが違う。適材適所、という話ですけど、モノの発注からスタートすると、そうならないかもな〜


僕は語るのが仕事なんで、広報の現場では活動してません
…って言いたいところですが、語っているうちに、「じゃあお前やってみろよ」となるので、web制作とかペーパーメディアの制作も、したりします。

こういうメディアづくりの現場にも、生成AIがガッツリと食い込んできています。
なんとなくいい感じに、ぐらいだったら、人間のグラフィックデザイナーがいなくても、できてしまいます。なんとなくなら。

かくいう僕はデザイナーと名乗ったことはありませんが、こういうことは、グラフィックデザインだけでなくて、総合的なデザインが大事だと思うので、こういう仕事も引き受けることがあります。

まあ、大変だから、あんまやりたくない…けど、大変なことじゃないとお金もいただけないのですが…


ちょっと前まで、「印刷物なんてもういらないんじゃないか」と思っていた時期がありました。

webとSNSがあれば十分だ、チラシやフライヤーに予算を使うのはもったいない、って。
でも今は、フライヤーもリーフレットも、まあまあ作っています。

一周回ってか、元々か、ニーズがあるわけです。

一方で、AI生成を使ったコンテンツなんかも作ってます。
やらねーつもりでいた動画コンテンツも作っています。
制作会社じゃないんだけど…

両方やっているのは、役割が違うからです。

SNSは「流れるもの」です。タイムラインに出てきて、知らなかった人に届く。発見のためのメディアです。

それに対して、フライヤーや名刺サイズのカードは「残るもの」です。改めて見てもらうためのもの。

プッシュとプル、なんて話も昔ありました。正確にはそれぞれはちょっと違うかもですが、やっぱり性質が違います。

SNSは、知らない人に「発見」してもらうためのもの。
印刷物は、一度会った人に「記憶」してもらうためのもの。

どちらが大事か、じゃなくて、使うタイミングが違う。


多くの工務店の課題は「発見してもらうこと」ですが、だからと言って、広告費をたくさん投入して、露出機会が増えたら「発見された」になるか、というと、そうでもないのが辛いところ。

地元浜松でも、いくつかの(僕と関わりのない)工務店が、いくら広告費使ってんのかな、というぐらいにいろんなメディアで露出してきます。
僕はこういう仕事をしているので、気にしてしまいますので、それが「記憶」にまで進んでいるけれど、一般の人だったら、どうなんだろう。

とはいえ、見つけてもらうのをアナログでやるのは、まあまあ難しいです。
難しいだけに、やれたら有利ではあります。
(設計・施工したお店で何かを配ってもらうとか、あとはやっぱ、紹介ですよね〜)

デジタルで見つけてもらって、アナログではショップカードやフライヤーを持ち帰ってもらう。
入口はデジタルで、手元に残るのはアナログ、というコンビネーション。極めて自然なんじゃないかなと。

もちろん、どんなフライヤーでも残るわけじゃなくて、やっぱりデザインがちゃんとしていないとゴミ箱に直行します。
デザイン、ってのは見た目じゃなくて、「いつ、だれに、どんな」みたいなことを含めた、グランドデザインです。

動画だって、見てもらえなければ意味がない。特にデジタルものは、最初の数秒でキメないと、何もなかったかのようになってしまう。

ベタな言葉だけど、適材適所です。