きっと気持ちいい真夏日だっただろう、数値上は。

昨日は新潟で(沖縄を除いて)
今年初の気温30℃超え
真夏日!!!!

と報道されていました。


(NHK NEWS WEBより)

三条では最高気温が32.5℃
4月なのに確かに暑いな〜と
温度を見ただけなら感じますが

アメダスの記録を見てみると

気象庁|過去の気象データ検索
気象庁|過去の気象データ検索

14:00に気温31.7℃
これに対して相対湿度は14%と低い

不快指数を計算してみると
74.4

不快指数は65〜70未満が「快い」
70〜75未満は「暑くない」

なので、「真夏日だけど暑くない」
という日だった、ように見えます。

その時の風速は
平均4m/s、最大6.8m/s

風速4m/sというと

木の葉がいつも
そよそよしていて

海なら白波がところどころ
現れるぐらい

ちょっと風が強いと
感じる人もいるかもしれないけど
湿度の低い風だから

多分、昨日の新潟三条は
日陰にいれば
とても心地良かったはず

あくまで数値上は。

体が慣れていないのに急に温度が上がると
数値以上に暑く感じるので
そういうことも加味しないと、快適かどうかはわかりませんね。

いずれにしても気温だけ見ても
快適かどうかはわからない
わけです。

人体が暑さ寒さを感じる要素は
有名なものでは6つに分けられて

環境側の要素

空気温度
→いわゆる気温
「真夏日」とか「真冬日」とかは
はこれだけ見て判断している

湿度
→ジメジメとかカラカラとか
蒸し暑い、という言葉があるように
暑さにかなり影響する

気流
→要するに風。
風があると気化熱で体が冷える

放射
→空間を伝わる熱
普段、耳慣れないけれど
暑さにも寒さにも一番影響する

デブがそばにいると暑苦しいとか
道路の照り返しが暑いとか
窓のそばにいると寒く感じるとか
そういうやつ

人間側の要素

代謝量
→飯を食べたばかりとか
身体を動かしたとか
そういう時に暑くなる

着衣量
→これは説明しなくても
わかるよね

建物の外皮性能を上げ下げすると
空気温度や放射の一部
(壁や床、天井の表面温度)に影響しますが

直接は湿度にも気流にも
直接は影響しません
(空気温度の変動で相対湿度は
変わりますが、絶対湿度は変わらない)

暑さの感じ方は人それぞれで
僕はすごい暑がりというか
汗かきですが

空気温度が低いよりも
湿度が低い方よりも
なんなら気流(風)が
一番ありがたい

(自分からでる熱を
吹き飛ばしたいから)

夏場の通風は
湿度が高く冷房負荷が上がるから
タブーだ! なんてことも
よく聞きますが

真に必要なのは「室温・湿度」とか
「省エネ」ではなくて
「住まい手の快適」のはずなので

「窓を開けた方が気持ちいい」
という人に
きちんと答えられる作り手で
あってほしいと切に願います。

(いろんな良し悪しを説明した上でね)