空気が動けば熱も動く

空気が動けば熱も動く
昨日のアメダス気温ランキング
1位は浜松市天竜の38.5℃

そして今日は、正午の時点で
今んところ浜松が1位の
37.1℃


(tenki.jpより)

我が家の外気温計も
37.7℃と同じぐらい。

アメダスの浜松観測所は
自衛隊の基地のそばで
僕んちからもそんなに遠くない

(こちらはちゃんと
地面を芝生…というか
草地にしてあるなあ)

浜松は全国最高温度の
記録もしているし
なんで、浜松はこんなに
暑いんだろう?

と思ったら
産総研のサイトに
詳しく解説がありました。

産総研:なぜ浜松で41.1℃?

ものすごく省略すると
名古屋の熱が吹き下ろしてくるため

なんだよ、名古屋のせいか!?

(実際には、風が吹いている間に
地面から熱が供給されるので
名古屋以外の熱もあるし
浜松の排熱だってもちろんある)

埼玉県熊谷も
暑いので有名ですが
あちらも東京の熱が
流れていくんですよね。

自然界で
風が起きるメカニズムは
主に温度差によるものです。

暖かい空気は上にのぼり
上空で冷やされると降りてくる
これが風の基本的な成り立ちです。

ところが住宅の中で
温度差による対流が起きると
不快です。

代表的なのはコールドドラフト。

冬場に窓などで冷やされた空気が
足元に吹き下ろしてきて
暖かい空気は上に行ってしまいます。

コールドドラフトというと
冬場だけのもののように
思うかもしれませんが

冷房でも同じようなことが
起こります。

冷房時は気流感があった方が
涼しく感じやすいですが

これの度が過ぎたり
エアコンの配置場所が悪いと
「寒い」と感じて不快なわけです。

空気が動けば熱と湿気も
同様に動きます。

いい状態の空気を
室内でどんな風に運ぶのか

設計者はそういうことも
考えないといけませんけど
割と気にしてませんよね。

エアコンの選定時に
定格出力やAPFを気にする
ケースはとても増えましたが

そもそもの設置場所が
おかしいんじゃない?
というケースをたくさんみてきました。

実例の写真は流石に…なので
生成AIでおかしなエアコン設置例を

↑これは上部に吹き抜けがある(と思いねぇ)
夏はともかく
冬は暖房の熱はどんどん上に行ってしまい
大きな窓も相まって寒いかもね…

そもそも、エアコンの風は
ソファーの人には当たらないので
(真下を向ければ当たるかも)

気流で涼しくなろうと思うと
無理のある配置です。

もういっちょ

こっちはデタラメ感が
より強くてわかりやすいですね。

左のエアコンがなんかおかしいのは
おいといて

まず2台のエアコンの
気流が喧嘩する位置にあること

ソファーの上にある点は
さっきと同じ

そしてなんと
(こんな間違いはAIしかしないだろうけど)
カーテンで隠れてしまう。

というか、この家
こんなデカい開口部があるなら
ソファーを外側に向けた方が
気持ちいいんじゃないかな〜?
(本題じゃないですね)

これは極端な例だけど

室内で「隠しやすいところ」に
設置したり

室外機を置きやすいところに
室内機をつけていたり。

高断熱にすれば
エアコン1台で快適です
というのはよく聞きますが

これに
エアコンの設置場所が
正しければ

という条件を付け加えるべし!