気になって見てしまうアノ手法

中身がほとんどわからない封書とか、手書きのチラシとかって、何が書いてあるか気になって見てしまう…ベタな手法ではあるけれど、限定的に効果を発揮する、かも


同じ日に二通の投函物がきていました。

一つはタウンメール
(配達地域指定郵便)

何々町何丁目、を対象に
全戸に配布するDMです。

このため、宛名がありません。

宛名がないので
ポスティングと一緒じゃね?
と思うかもしれませんが

あくまで郵便

今回届いたものは封書になっていて
外側にこんな印字がありました。

封書にはほとんど情報がなく

・郵便局から届いた
・TVでも有名な商品のお得なキャンペーンらしい

ぐらいしかわかりません。

そうすると
中に何が入っているか気になって
多くの人は
開けちゃうんでしょうね。

(妻は開けずに捨てろ、欲しがるから
と曰いましたがこっそり開けました)

中身は
認知機能改善のサプリメントの宣伝

確かにだいぶ怪しくなってきたけど
イワシでDHAとってるからいいかな…

もう一つはいわゆるポスティングですが
こちらは手書き
(厳密には手書きのコピー)

↑手書きチラシ(右)とタウンメール(左)

手書きの方は
金融機関からの定期預金の案内で
通常のチラシと一緒に折り込まれていました。

多分、チラシだけだと
ほとんど見もせずに捨てるところですが
ついつい何が書いてあるか気になって
読んでしまいました。

定期預金の金利を上乗せする
キャンペーンをやっているそうです。

サプリも定期も
今、僕には必要ないので
結局捨てましたけど

何が書いてあるか気になって見てしまう

という作戦には見事に引っかかりました。

さて、この両者には
中身が気になるので読ませる
以外にももう一つ共通点があります。

お分かりでしょうか?

答えは
高齢者狙い

認知機能の低下に効くサプリなど
子育て世代だったら見向きもしないだろうし
定期預金もなあ…?

(金利上昇の傾向もあって、定期預金自体は
久しぶりに増えてはいるようです)

高齢者は高金利時代に
定期預金でウハウハだったことを
覚えている人もいるだろうし

有名な金融機関からの案内だと
乗っちゃう人もいるかもしれない。

とはいえ、こういうDMやポスティング
あとは折り込み広告も含めて

プッシュ型(押し付け型)の広告は
相手が顕在的ニーズを持っている場合は
効果も期待できますが

そもそもニーズを感じていない場合は
一見何も起こりません。

ただ、繰り返し行うことで
潜在的にあったニーズが喚起されたり
名前を覚えてもらったり
なんてことはありうるわけです。
(特に高齢者に対しては)

とはいえ僕は
手書きチラシの制作経験はありません。

手書きのチラシには
世界観が大きく変わってしまう
そんな破壊力も秘められているので
なかなかオススメする機会もなく…
お上品な手書きチラシって難しいよね

でも
・他がやっていないというアドバンテージと
・特定地域の高齢者に届ける
その二点に限れば一考の価値ありかな…?