中身と合わせた言葉を選ぼうよ

二八そばって、そば粉が八割のものだけだと思ったら、そうでないものが売っていた。住宅のキャッチコピーは、ちゃんと中身を表しているかなあ?


日曜恒例、飯ネタ話。

今回はお蕎麦の話です。

うどんとそばを比較するのは
犬と猫を比較するぐらい
意味のないことのように思います。

うどんも美味しいけど
そばも美味しい。

でもせっかくそばを食べるなら
蕎麦粉の割合が多い方がいいような気がする
(なぜでしょうね?)

というわけで
家で食べる用の乾麺は
二八そばを選ぶことが多いです。

二八そばというのは
二割がつなぎ(小麦粉)
八割がそば粉

だと思ってたんですが
先日スーパーマーケットに売られていた
乾麺の「二八そば」の原材料を見たら…

小麦粉、蕎麦粉、食塩…

あれ〜? 小麦粉が先?
(食品の原材料表示は、量が多い順です)

で、よくよく見たら
落語の「時そば」にも出てくるように
そばの値段は、かつて16文

16文を、「にはち16」にかけて
「二八そば」と呼ぶ

というようなことが書いてありました。

そういう説もあるかもしれないけど
パッケージに「二八そば」と書かれていたら
普通は八割がそば粉だと思っちゃうよね…

他の「二八そば」は
そば粉の割合を言っているのに
このそばの場合は単なる商品名

うーん、アリなのか?

二八そば、という名前のルールが
定められていない以上
アリなんでしょうね。

(ちなみに、乾麺の場合は
そば粉の割合が30%以上なら
「そば」と表示できるそうです)

まあ、そば粉が食べたいんじゃなくて
美味しいそばが食べたいので
割合は別にいいといえばいいんだけど
釈然としないな〜

昨日、スペックの話を書きました。

それに照らせば
食い物のスペックなんか気にせず
美味しくて栄養があればいいじゃない
という気もしますが…

しかし、スペックを勘違いさせる
というようなやり方はよろしくない
と思うのです。

例えば
「高性能住宅」という言葉に
定義はありません。

断熱等級4でも
高性能と言い張ることは
できてしまうのです。
(いね〜だろ、と思うかもしれないけどいるんだよな…)

そばも住宅も、スペックだけでなく
食べてうまいか、住んで心地よいかが大事ですが
だからと言って、ごまかし・誤解を狙うのは
よろしくない。

伝えてる言葉、ちゃんと中身と合ってますか?