本文日曜恒例メシの話。
これ、マグロのアラです。アラとして売ってる割には綺麗。
こういう状態でどっさり買えて、ありがたいな〜。

スーパーで一般的に売っているのはサクや切り身で、それらを切り出した残り、みたいなわけですが、裏を返せば刺身で出せるぐらいの鮮度、なんだと思う(焼いて食べたけど)。
アラというのは、本来、端材のようなものです。大トロを切り出して、赤身を切り出して、その後に残ったもの。柵どりには向かないサイズや形の部位も含まれます。
でも、この写真を見て、「余り物」という感じがするでしょうか。
色がきれいだし、ツヤもある。
これちゃんと扱えばいい一皿になりそうです。実のところ、多分刺身でもいけます。
血合いもちょっと見た目にインパクトがありますが、DHA・EPAや鉄分の塊で、鮮度がよければそれほど臭くもないし、扱い方さえわかれば、十分美味しくいただけるのです。
アラである、ということは、価値がない、ということではありません。
木材もそうで、丸太から製材すると柱や板材のほか、端材・おが屑・樹皮などが出ます。それぞれに使い道があって、本来は全部使える。おが屑はペレットになるし、樹皮もバイオマス燃料になる。
ところが、バイオマス燃料のために木材を流通する、みたいなおかしなことも、近年は起きています。芯去り材をわざわざ使ったり、とか。
CLTも、元々は「アラ」を寄せ集めて作る材だったはずですが、トロや赤身を積層するようになっていたりします。そこに、アラを活用している、と補助金が出たりする。
「アラを活用している」という名目で補助金が出るなら、それはもうアラじゃない。
本物のアラというのは、誰も積極的に使おうとしないから「アラ」なのです。それを工夫して使う人がいて、初めて価値になる。補助金をつけて流通させたら、それは別のものになってしまう気がします。
木材は生き物ですから、全部が同じではありませんし、目利きも必要です。そうやっていいものを見繕う、というのも面白さではあります。
でも、トロの味を知ってる、って自慢するよりも、アラをうまく使える、というほうが、信頼される工務店じゃないかな、なんて気がしてます。
