ロードレース世界選手権(WGPオートバイのレース)の最高峰、motoGPクラスのオランダ・アッセンGPで、小椋藍さんが日本人としては22年ぶりに優勝!
サッカーで盛り上がっているけれど、こっちもすごいことなのです。
小椋さんのチームはアプリリア(イタリア)。
かつては日本メーカーが席巻していましたが、ここ数年はヨーロッパ勢に年間優勝を明け渡しています。
今、必要な技術って「空力」みたい。流体力学とかそういうやつ? この辺でヨーロッパ勢が先行しているようです。
(住宅だと、風のシミュレーションなんかに出てくるやつ)
かつてはフレームの剛性、エンジン出力などが競われてきましたが、今はこの「空力」と「車高調整」がトレンドのようです。
オートバイ関係でもう一つ、最近気になるニュースとしては、カワサキが2サイクルのオフロードバイク(レース専用)を、完全新設計のエンジンで投入したことです。
2サイクルエンジンは燃費や排ガスの関係で市場からは絶滅に近い状態で、日本メーカーの現行ラインナップには、公道走行可能なものはありません。
上にあげたWGPの最上位クラスも、かつては2サイクル500ccで争われていたものが、現在は4サイクル1000ccになっていますし、オフロードでも、ヤマハだけが2サイクルを続けてはいましたが主流は4サイクルになっていました。
ではなぜここで2サイクルをカワサキが?
…というのはバイクのブログではないので、詳細は避けますが、「過去の技術」とされていた2サイクルも、ちゃんとアップデートしたら現代に通用する、ということです。
トレンド技術が変遷していくことは、どの業界でも同じです。
一方で、過去の技術を現代の技術で甦らせる、ということは、あんまりやられていないかもしれません。
(まあ、どんな技術も過去の蓄積ではありますが)
住宅業界でも、すごく大雑把にいうと、耐震が重視されていた時期(というか断熱が軽視されていた時期)から、断熱黎明期、断熱自慢期、断熱当たり前期…だったり、全館空調だったり。自然素材ブームみたいなものもあったり。
しかし、こういうのって「ブーム」でいいのかな?
いやあ〜以前はうちも耐震頑張ってたけど今は断熱っすよ〜、みたいなことって、アリなのかな?
そういうものは全部、ちゃんと満たした上で、お客さんにとって何がいいのか?
さて、ここで、もう何度も引っぱり出しているこの絵。

スチュアート・ブランドが『How Buildings Learn』で示した「6つのSの層」です。詳しくはこっちで。
この時もバイクの話だ…
線が太い方、土地、構造、それから設備。工務店が競っているのは、だいたいこの辺りです。
土地は一度選んだら変えられないし、構造もそう簡単には変えられません。だから、もちろん大事です。最初にちゃんと選ばないといけません。
それ故に、工務店の出すメッセージが、構造(この場合断熱も含む)になるのも、ある意味当たり前です。
ただ、お客さんが普段触れているのは、線の細い方。家具調度、空間設計、そして設備です。
もちろんこれらは、交換も比較的容易です。
(全館空調とかだと、容易かどうかわからんけど)
それ故に、工務店ではなくても出来てしまうこともあるし、お客さんに委ねてしまう場合もあります。
けどさあ、その、空間設計と家具調度を、お客さんに安心して楽しんでもらえるってことが、実のところ大事なんじゃないでしょうか。
だって考えてみましょうよ。高断熱で耐震性能もあるけど、なーんも好きなものがない部屋なんて、嫌でしょう?
お客さんに委ねるのか、そこも積極的に提案していくのか。
それって、「建築」で商売をするのか、「住まい」で商売をするのか、の違いなのかもしれない。

とかいう僕自身も、暮らしの空気感、みたいなものよりも、構造とか断熱とかを伝える方が「楽」だとは思います。
誤解を恐れずに言えば、「技術があればセンスがいらないから」
いや、伝えるセンスは、あった方がいいけど、もちろん
裏を返せば、なんかいい感じ、というお客さんへのアプローチを勝ち取るのは、ほぼ、家具調度、空間設計だったりするんじゃないかな〜。
ま、どれも大事ってことだな!
(過去の技術のアップデートもね)
