「土管」業にならないための心構え。

地域の一隅を照らす工務店を応援したい佐塚です。

先日、出かけた先で
スマホの速度がかなり低下して
見られないwebサイトもあり
ちょっとストレスでした。

スマホ・ケータイの電波は
つながってあたり前と
考えてしまいがちなので
ドコもとかauとかソフトバンクとか
事菓者さんは大変だと思います。

そんな大変な通信事業者さんを
揶揄するような言葉で
嫌なんですが
「土管」という表現を
することがあります。

土管というかヒューム管が積んであるの、あんまり見なくなってきましたね。

ようは、通信事薬者は
「管」を提供してくれればよい、
という考え方ですね。

管だって大切な仕事ですが
どうしても差別化が難しく
差別化が難しいということは
収益を上げにくいということ。

通信事業者は「土管」だけでない
独自の種をつくろうと
いろいろなサービスを
提供してはいますが
結局「どっかで見た」ような
サービスばかりです。

例えば「雑誌読み放題」だと
ドコモがdマガジン
auがブックパス
ソフトバンクはブック放題
楽天が楽天マガジンと
似たようなサービス展開です。

僕もdマガジンを使っていて
月400円ちょっとで
たくさんの雑誌が読めるので
ありがたくはあります。

でも別にdマガジンではなくて
楽天マガジンでも構わないわけで
「どうしてもそこのサービスで
ないと困る」
という域にはありません。

最近はQRコード決済を
軸にした金融関係で収益構造を
変えてきているようで
果たして脱・土管なるか。
(管がちゃんとしてるのが
大前提なんだけどね)

さて、住宅にひるがえって見ると
どうでしょうか?

「建物」は今のところは
最大の差別化の要素です。

会社によって色々なことを
差別化材料として
打ち出しています。

素材だったり
工法だったり
設備だったり
デザインだったり
外皮性能だったり。

どれも大切な要素ですけれど
もしそれらが差別にならない
ようになったらどうなるでしょうか?

素材や工法や設備はすぐに
真似ができます。
デザインや
(本当に性能を発揮する)
外皮性能は
真似は簡単ではないけれど
住宅商品としてパッケージ化
されたものも存在します。

家が「土管」になってしまう日が
もしかしたら来るかもしれない。

その時にいったい何が自社の
決め手になるのでしょうか?

これが決め手だ、なんてことは
この場で簡単に結論が出るものでは
ありませんけれど
きっと有利になるであろう会社は
「何を考えて家づくりをしているか」
がはっきりしているところです。

結局最後は人、っていうと
なーんだ、って思われるかもしれませんが
作り手の人に魅力がないのに
どうしても我慢してそこで家を建てる
なんてことはそうそう起きないし
起きたら起きたでお互い不幸です。

この要素を仕組み化して
属人化させずに組織として
提供している会社もあります。

差別化するなら
「作ったもの」だけでなく
「作る側の姿勢」も、ってことかな。

そういう例も、おいおい紹介していきますね。
土管以外のところでどんな風に戦えるのか
まずは自問してみよう。

以上!