健康保険証を廃止し
マイナンバーカードに一体化する
という方針は維持するけれど
カードをもっていない人向けに
資格確認書を発行するという
「それって保険証じゃないの?」
と誰もが思う不思議な政策を
どうしていくのかな?
と、昨日の首相会見に注目していましたが
資格確認書を最長5年使えますという
ただの先送り表明だった…
僕は今の所マイナ保険証は使ったことがなく
マイナンバーカードで便利になったといえば
確定申告が家にいながらできたとか
コンビニで印鑑証明が取れたとか
そのぐらい。
ちょっと便利だけど
正直なところ、どっちも
できなくてもほとんど困らない。
便利ってなんなんでしょうね?
そんな勉強会を開催します。
前にもブログで触れた「不便益」の話
詳細は過去のブログを読んでいただくとして
「より便利なもの」が、無批判に
「生活を豊かにするもの」と追い求められ
その結果
「なくても済んでいたものを
なくては困るものに」
してきた、というくだりが
不便益の提唱者、川上浩司さんの
著書にあります。
こちら川上さんの「不便益システム研究所」
スマートフォンなんて、確かに
なくても済んでいましたが
なくては困るものになっちゃった。
スマホに限らず
技術の進歩があって
救われる人もいるでしょうし
僕だってこうして写真を撮って
ブログに載せたりするし
アーミッシュのような生活は
とてもできません。
(アーミッシュって読書もしちゃいけないそうだし)
ただ、例えば自動車は
オートマの方が楽ですが
マニュアルの方が楽しいし。
(楽、と楽しい、って漢字同じだけど)
エアコンと薪ストーブなら
エアコンが便利だけど
薪ストーブは火と関わる楽しさがある。
公衆トイレなどの男子小便器の
洗浄はセンサー式が増えてきて
ボタンで流すのを知らない子どももいます。
この前、まさにそんな瞬間を
目撃しました。
センサーがいつも見張っていてくれて
あれもこれも自動にやってくれると
人は何もできなくなっちゃうのかも。
不便だったらなんでもいい
というのではなくて
モノの理(ことわり)を
知るのが大切です。
車の鍵も、鍵穴に差し込んで回すなら
物理的構造に思いも至るし
かかっているか、かかっていないかの手応えがある。
水道の蛇口も、昔ながらの
ひねって開け閉めするものなら
なぜ水が出るのか、止まるのかの理がわかる。
僕は最新技術・設備も
大好物ですが
人の手から生まれるものを
大切にしたいし
自分もそういう力を失いたくない。
便利なことも含めて
理(ことわり)を理解したい。
もちろん省力化できることは
とことんやるし
家づくりも生活も
古いやり方だけがいいという
ことではありません。
じゃあ、一体何が「不便の益」なのか
一緒に考えてみよう!
ということで、川上浩司さんをお招きしての
勉強会を開きます。
9月5日〜6日
大阪〜高野山での二日間。
宿泊・勉強会は高野山・福智院の宿坊です。
町の工務店ネットの
メンバーの皆さんには
ご案内済みですが
案内が見当たらないよ
という人はご連絡ください。
この勉強会は、ダイシンビルドさんの
建物見学と合わせて行います。
今回の企画は、川上さんのところに行った後
ダイシンビルドさんを訪問して
生まれたものです。
ダイシンビルドさんの見学建物は
現在最後の追い込み中で
まもなく写真が届く予定です。
届き次第、そちらも
紹介させていただきますので
お楽しみに!