エンディングノートと事業承継

義父が亡くなったことや
自分の両親も高齢なこともあり
いわゆるエンディングノートなるものを
書いてもらうことに。

エンディング、というのは
あまりにもストレートなネーミングで
書け=死ね、みたいなメッセージに
なってしまいそうだけど…

「もしもに備える情報ノート」という
ちょうどいい頃合いの名前のものがあり
こちらを両親に書いてもらうことにしました。

(100円ショップ・セリアで売っていました。
同じものがAmazonで1000円ぐらいで売ってます(^^;)

中身は
家系図だったり
(顔と住んでいるところは知っていても
どういう関係かとか正式な名前を知らない
親戚も意外と多い)

銀行口座や保険関係
パソコンやスマホのパスワード

ペットのこと
(好きなごはんとか
苦手なごはんとか、大切だ!)

介護が必要になった時
どういうふうに
してほしいか

亡くなった後
お葬式やお墓は
どうしてほしいか

これ以外にも
自分が好きなこととか

そんなことをつづるわけです。

正式な遺言状とは違うので
法的拘束力はないし

こういうものがなくても
なんとかなるものですが

仮に亡くなった時、故人の意思が
どういうところにあったのか
知っておくことは悪いことではありません。

自分も書いとこ〜、と思いました。

今となっては
「家督を継ぐ」みたいな風潮も
ほとんどなくなったので

家庭と、会社の事業承継とでは
だいぶ状況が違いますが

こと、小さな工務店においては
血縁の親族に事業承継する
ケースは多いので
ちょっと関係あるかも知れません。

工務店の事業承継は
大抵の場合

お互い承継をにらみつつも
継げ、継ぐ、とは言わずに
工務店に入社し

数年間、前線で働いたのちに
承継、というケースが
多いようです。

この数年間、という時間を
焦って短縮すると
従業員がついてこなくなるし

長すぎると、現経営者の影響力が
ずっと残り続けることにもなります。

ある程度の人数の従業員がいる場合は
いつ頃に社長を交代する予定
ということを明かしておく方が
スムーズにいく、かなあ…?

外から見ているのと
実態とでは違うこともありますし
その時の経営状態もあるので
一概には言えませんが

交代すると言いながら
なかなか社長が変われないことは
次世代の力不足だけじゃなくて

そのタイミングまでに
交代の条件を作れなかった
現社長の問題でもあります。

人の生き死にと違って
事業承継はタイミングが
自分で選べます。

だからこそ、その時期を決めておいて
そこまでになすことをなす。
それが今現在、社長業をやっている人たちの
責務ですね。