空気集熱式ソーラーが壊れたときの選択肢

自宅のOMソーラーが故障っぽい…のを契機に、『パッシブデザインとOMソーラー』を再読しています。


昨日書いた
インターンシップの人が
我が家を見学した話

住んでいる人にいいことも悪いことも聞くのがよい
ここがよかった、ああすればもっとよかった、という話は、やっぱり説得力があるんじゃないかなあ、なので住んでいる家の見学会をやろうよ、という話

見学中に

これはなんですか?

と目に留まったのが
これ

OMソーラーの制御盤です。

一般の家庭には
そうそうないので
目を惹きますよね。

しかし
OMソーラー関係者には
もっと目を惹くところがある…

E3エラー

これは、制御盤からの信号を
ファンボックスに伝える装置
ドライブユニットのリレーの不調

しばらく電源を抜いておくと
復旧していたんだけど
だんだんエラー頻度が高くなってきた。

いよいよダメかな〜
来年で25年
よくもった、と言っていいのかな?

修理、というか、取れる選択肢は
いくつかあって

正規ルート(?)の
OMソーラーさんの場合は
もう古いパーツのため
欠品していて修理不可

2. 取扱・修理終了製品
2. 取扱・修理終了製品

ドライブユニットや
制御盤だけ替えればいい
のではなくて
ファンボックスも
対応品に交換が必要

要するに総とっかえ
これだとだいぶ費用が
かかってしまいます。

OMソーラーさんもその認識は
していて、そのうちなんとか
なるのかもしれませんが…

「そよ風」を扱っている
環境創機さんは
かつてOMソーラーの部材も
作っていたこともあり
部分修理も受け付けています。

最初は、自社で製造したものだけの
対応だったようですが
今では、それ以外のOMソーラーの
修理も可能とかで

OMソーラー 制御盤並びにハンドリング故障修理対応のお知らせ
夏涼しく冬温かい次世代ソーラーシステム《そよ風》

我が家のものも修理実績が
あるタイプ。

この場合は、ある程度は
今のものを利用しての
修理が可能です。

もう一つの選択肢は
サンシャイン・ラボさんの
「陽のまど」

サンシャイン・ラボの
松原さんはかつての同僚です。

故障したOMソーラーからの
置き換え作業には
僕もご一緒したこともあります。

OMソーラーとは空気経路が
結構違うので

標準サービスというよりは
カスタマイズして対応、という感じ。

どの方法にも長所・短所があり
さてどうしたものか…

なって思っていた時に
サンシャイン・ラボの松原さんの
ブログが目に留まりました。

空気集熱式ソーラーの役割
合同会社サンシャイン・ラボ 代表の松原です。 お盆休み前の事ですが、浜松の工務店、スローハンドの森田社長とお話する機会がありました。森田社長は、むかし浜松でOMソーラーの加盟工務店であったマルモ中村住宅で営業マンとして働いていましたが、この

空気集熱式ソーラーの役割

うーん
携わってきたものとしては
まあまあ重い内容です。

詳細は上のブログを
呼んでいただくとして

紹介されている書籍
『パッシブデザインとOMソーラー』が
僕の手元にもありますので

改めて
気になるところを
引いてみます。

経済の理屈に支配され過ぎてはいけない。すべて経済の理屈で価値観を持つ世界に立つと、効率は高ければ高いほどいいとか、ロスはできるだけ減らしたほうがいいとか、一方的な答えしか出ないけれども、パッシブ的な考え方に立つと、一方的な捉え方はできなくなる。

家づくりと経済の理屈は
不可分ですから
効率も大事ですが

支配され過ぎてはいけない

昨今の家づくりは
経済の理屈に支配され過ぎている…

そりゃあ
建築費も高い
光熱費も高い

お客さんがそういう気持ちに
なるのは仕方のないことです。

建築費は安い方がいいし
光熱費もできるだけ低く抑えたい

とはいえ
パッシブデザイン
という言葉も

昨今だと外皮性能を高めて
ダイレクトゲインを得れば
パッシブの出来上がり

という風な使われ方が
増えてきたけれど

この本で触れている
パッシブという概念は
建築的な部分だけではなく

人間の思想の構成の仕方や考え方など非常に広い概念

という前提です。

この本は30年近く前のもので
現在とは状況も変わっている
ことも多いけれど

言いたいのは
やっぱり考え方は大事
ってこと

少しでも興味を持たれたら
ぜひ読んでみてください。
古本はまだ流通しているみたい。