みんな大好きAIは、実はみんなの嫌われ者?

AIで差別化しようとするほど、どこかで見た画像に収斂していく。嫌悪感より既視感が課題かもしれません。あと美意識な。


先日、Googleが検索に本格的にAIを組み込む、というのを発表したところ、プライバシーを重視する検索エンジン「DuckDuckGo」のユーザーが急増したそうです。
GoogleがAI検索結果をゴリ押ししてくることへの反発と見られているようで。

ちなみに、Googleの場合、検索キーワードに「-ai」ってつけると、AIがあれこれ言わなくなります。

「電子レンジで豆腐を作りたい」で検索すると、AI解答が出てくる↓

「電子レンジで豆腐を作りたい -ai」の場合↓

ま、豆知識です…


東京駅にて、こんなポスターを見ました。

JR東日本のポスターは、いかにも生成AIで描いたイラストが結構目立っていましたが、これは、そんなことないかなあ、と。
しかし、「生成AI利用」とか書いてあります。ポスター中でも1、2を争う文字のデカさで。

AI出力が嫌われてる自覚があるってことかなあ。
何にも増してアホくさいのは、外国人向け英語ポスターなのに、日本語でAIの言い訳してる…英語で書いとけば、日本人のクレーマーも気が付かないかもしれないのにね。


工務店さんの発信でも、実は如実にそういう傾向が出ます。
いかにもAI、で発信したinstagramの投稿には「いいね」が付きづらいです。
モロにAIで作ったな、ってやつには「AI情報」なんてラベルもついてしまうので、ますます。

目は引いて、リーチは増えても、いいねが増えない、ってことは、やっぱり、「AIのアウトプット」に対するアレルギーというか嫌悪感というか、そういうのがあるんだろうなあ。
まあ、SNSの場合は、とりあえず目をひいときゃいいかな〜、って気もします、正直なところ。


どちらかというと、AIの嫌悪感より、既視感の方が課題かもしれません。
なんとか差別化しようとAIで画像を生成すればするほど、「どっかで見た」という画像に収斂されていってしまう。

最近よく見る、AIで作ったイラストにごちゃごちゃ文字が乗っかってるようなやつとか、図解・インフォグラフィックみたいなやつは、中身もどうせAIじゃねえかな〜みたいな気がしてしまいます。

もちろん、ビジュアルはとても重要だけど、AIに頼る前に、自社の建物の意匠を整えること、そしてちゃんと写真を撮ること。
これを怠ってAIでどうたらこうたら…なんてのは、無理筋じゃないかな〜。

というわけで、僕はブログのサムネイルには、文字がごちゃごちゃ系のやつは使いません。
サムネの法則を守らないと美しくないし。

webのサムネイル文字は16:9と1:1に入るようにしておこう
サムネイルの画像に入っている文字がぶった切れているといや〜んというお話

もちろん、AIにそういう法則を覚えさせて、この法則を守らせることも、頑張ればできます。
まあ〜こりゃAIの機能云々じゃなくて、美意識の問題だな。


アウトプットや、それに近いところにAIを使うのは、まだまだ慎重にやった方がいいかもしれません。

見せ方の話ばかりしてきたけど、AIとの付き合いって、実は『覚えさせ方』の方が長く効いてきますよね。

先日、AIに学習させると情報漏洩が心配…という相談を受けました。
AIサービスの契約種別によっては、登録した情報をAIの学習には使わない、というものもあります。
そういうのとは別に、そもそも問いを学習させない、覚えさせない、ということもできます。
でも、自分の問いまで全て学習させないようにすると、ただの一般論しか返ってこなくなります(しかも嘘まじり)。

僕はAIの学習には使わせないようにしつつ、自分の問いはゴリゴリに学習させてますけど。

むしろ厄介なのは、それらの学習が、あるとき、さっぱり忘れられてしまうことかな〜。
というわけで、時々、AIに覚えさせたことを吐き出させておくといいかもしれません。

各AIサービスが、他社からの移行のためのプロンプトを公開していたり、データのエクスポート機能を持っていたりします。

ここでは詳しく説明しませんが、やってみたい人は、それぞれのAIサービスに「あなたが学習したデータを他のAIに移したいので出力方法を教えて」とか「あなたの学習内容をバックアップしたいので出力方法を教えて」とか頼めば、何らかの答えが返ってきます。

…って、これ、僕のエクスポートデータが流出したら、AIにどんだけアホな相談してるかバレるってことだよな〜。
それがいちばん怖い。