工務店を選ばなかった人の話

そもそも工務店を選択肢としてあげない人は、なぜ選ばないのでしょうか。それは工務店がめんどくさくて不安だから! じゃあめんどくさくなくしよう、とするのか、よりめんどくさくするのか


仕事柄、工務店を紹介してほしい
という相談を受けることが
度々ありますが

なぜかそれ以上に
このハウスメーカーと
こっちのハウスメーカー
どっちがいい?

という質問をもらう方が多い。

ハウスメーカー
という言葉の定義も
人によって曖昧なので

いわゆる大手ハウスメーカーを
指す場合もあるし

パワービルダー的なところを
指していることもある

工務店、という言葉を
使っていない実質的工務店もあるので
工務店のことをハウスメーカーと
呼んでいる人もいる

言われてみれば
これらを全部英語にしたら
似たような言葉になってしまうし

業界にいるならともかく
一般の人にはわかりにくいですよね。

冒頭の
このメーカーとあのメーカーの
どっちがいい?

という話に出てくる
メーカーはみんな
全国展開している知名度の高い会社

そういう人たちに
地域の工務店を勧めると

何それ?

という反応になります。

最初から最後まで選択肢に入っていない。

工業製品を選ぶのと
同じような感覚で
家を買うという層は

売っているモノ
すなわち建つ家を
欲しているので

そこのラインナップ
気に入って、さらに予算が許せば
選択完了。

もちろん
ハウスメーカーをまわったけど
しっくりこなくて
工務店に辿り着きました

というお客さんも多いんだけど。

少し前のデータだけど
木造戸建て住宅の半分は
中小の工務店が建てている
という話

大型書店で工務店のスタイルを考えた
大阪でダイシンビルドさんにお邪魔したあと梅田の蔦屋書店に寄りました。(徒歩圏内です)TSUTAYAの方じゃなくて漢字の蔦屋書店の方。書店を核にカフェやら眼鏡屋やらいろんな施設が入っている大型店です。——–地域をよくする工務店を応援するネット...

ここにも書きましたが

大手に負けない「何か」があるから
小さな工務店にもお客様が
来てくれるわけですが

この「何か」が届けば

その「何か」が
単にハウスメーカーと同じとか
ハウスメーカーより安いとか
それだと厳しいものがある

工務店を選ばなかった人たちは
存在を知らなかった
ということも大きいですが

存在を知った後もなお
選ぼうとしませんでした。

自社を訪れてくれて
選んでもらえなかった方の場合
たまに失注理由が聞けることもありますが
(大抵は聞いてないでしょう
もったいないね、聞いた方がいい)

そもそも一切工務店を
選ばなかった人に聞いてみると

めんどくささ・わずらわしさ
そして
聞いたことないところへの不安

が大きいようです。

わずらわしいのが嫌な人のために
建売だったり完全規格住宅を用意する
という手もあるかもしれませんが

わずらわしいからいいんですよ
という話の方がよりターゲットが絞れる

めんどくさい、だから好き、と言ってもらいたい
めんどくさい、だから好き。という広告を見て、建築もそうだよな〜って思ったお話です

聞いたことないところへの不安は…
ちょっと長くなるので今度にします!