悲しいけど、広報はプロパガンダなのよね(?)

今日は阪神淡路大震災から30年、という日ではありますが、湾岸戦争開戦から34年、という日でもあります。戦争といえばプロパガンダ、プロパガンダといえば広報…?


今日で阪神淡路大震災から30年

僕はあの時
神田のビジネスホテルに泊まっていて

…とか
そこらへんの顛末は

メモリアルではなく未来への備えに
1月17日前後は震災関連報道が増えますが、その時だけ思い出せばいいというものでもありませんね。

去年、すっかり書きました。

地震に対する考えは変わりませんので
ぜひ去年のブログも読んでくださいませ。

もう一つ、1月17日で忘れちゃいけないのは

1991年1月17日に
多国籍軍の空爆で湾岸戦争が勃発

僕はこの時まだ学生で
友人と街場の食堂で飯を食べながら
このニュースを見ていたのを
今でも覚えています。

戦争なんていいことなかろうに
と当時も思ったし

当時より少しは世の中の仕組みが
わかった(ような気がする)今でも

何が目的だったとしても
戦争以外の選択肢を取れなかった
指導者って
ホントにアホだな…

としか言いようがないです。

結局、湾岸戦争が大きなきっかけで
パレスチナ問題が今も続くような
事態にもなってしまったわけで…

とか難しいことを書いても
喜ぶ人はいないので

オッサン世代にはわかる

悲しいけど これ戦争なのよね

(機動戦士ガンダム 第36話「恐怖! 機動ビグザム」より)

スレッガーさんはこの直後に
特攻してお亡くなりに…

アニメの世界なら
人は死んでも不幸は
広がりにくいけれど

現実に
中東でもウクライナでも
たくさんの人が戦禍で
亡くなったり住まいを奪われたり

ほんと悲しいわ〜

湾岸戦争には他にも
悲しいことがあって

プロパガンダというか
今で言うとフェイクニュースとか
オルタナティブファクトのはしり

そんな出来事もありました。

↑こんな感じの
水鳥が油まみれに
なっている写真
(これは生成AI製です)

僕と同じぐらいか上の年代の人は
覚えがあるんじゃないかしら

当初、イラクが海に原油を流した
イラクはなんて悪いんだ!

というような報じ方がされていましたが
多国籍軍の攻撃で原油が流出した
という説もありますし
真実はわかりません。

でも、この手の写真を
繰り返し目にすると

そこに一緒についてくる
メッセージを
人はまあまあ信じちゃうんですね。

少なくとも
このビジュアルを持って
「イラクは悪い国だ」という
刷り込みが

僕を含めた多くの人に
成功していたのは確かでしょう。

広報というと聞こえはいいけど
プロパガンダというと嫌な響きになる。

でもこの二つって
ハッキリ分けるの難しいですよね。

未だ真偽がわからない
兵庫県知事選挙での
SNS運営問題なんかは

広報と呼んではいるけど
疑惑を知った今では
むしろプロパガンダと呼ぶ方が
相応しい気もする…

なんてことを書いたのは
病床で読みはじめた
庭の話』(宇野常寛・著/講談社)に

そして今日では人類が覚えた新しい麻薬の効果を用いて政治的、経済的な「動員」をおこなうことこそをプロバガンダと、あるいは広報と呼ぶのだ。

とあったから…

「新しい麻薬」って
いわゆるSNSのことです。


(瑣末なことですがプロ「バ」ガンダは原文ママ
それよりも、
とても興味深い本なので、この本のことは
あらためてきちんと取り上げたいです)

そうかやっぱり

悲しいけど
広報はプロパガンダなのよね

ただ「事実のニュース」を
伝えるんじゃなくて

自社のいいところがどう伝わるか
ちょっとアレな言い方をすれば
どう「思い込んで」「信じ込んで」もらえるか
気持ちを煽動するか

そんなことが必要なわけですね…

このブログに「広報・広告」というタグがあるんだけど
「プロパガンダ」に変えた方がいいかしら…

と書いててちょっと嫌になってきましたが
事実、そういう世の中に
なっちゃっているわけですので

そんなことをわきまえながら
明るく楽しくやっていきましょう!